松原歯科クリニックブログ

2012.06.19更新

台東区・新御徒町・稲荷町・元浅草の歯医者なら~松原歯科クリニック


松原歯科クリニック院長 松原将人


本日は歯周病と早産・低体重児出産についてお話します。

 

低体重児(低出生体重児)とは、生まれた時の体重が2,500g未満の赤ちゃんのことで、


一般には未熟児と呼ばれています。


低体重児となる原因としては、早産や、子宮内で赤ちゃんがうまく育たないことなどが


あげられます。

早産とは、妊娠22~36週の間に、通常よりも早く赤ちゃんが生まれてしまうことです。


早産の主な原因として最も注目されるのは、前期破水です。


前期破水の原因としては、羊水を包んでいる膜が細菌感染をおこし


炎症をおこす絨毛膜羊膜炎の関与が注目されています。


その他には、妊娠の健康状態や喫煙習慣、多胎妊娠頸管無力症、


妊娠中毒症などがあげられますが、近年、歯周病が影響を及ぼすという報告もあります。

 


感染症によって炎症がおこると、それに伴ってからだがさまざまな物質を作り出します。


この"炎症物質"の中には、子宮を収縮させて出産を促す物質も含まれているため、


早産を引き起こすことがあるのです。

重度の歯周病にかかった母親は、早産や低体重児出産のリスクが高いことが報告されています。


これは、歯周病にかかった歯周組織が作り出す"炎症物質"が血液中に入り込み、


子宮の収縮に関係しているためだと考えられています。


また、歯周病菌の毒素が歯周ポケットから血液中に入り込むことで、


血液の"炎症物質"を増やすことも関係していると考えられています。

 


一方で、妊娠中は歯周病が悪化しやすいという事実があります。


つわりで食事のリズムが不規則になったり、歯みがきが不十分になったりする上に、


胎盤で作られるホルモンが歯周病菌を増殖しやすくするため、


歯ぐきに炎症が強く現れるようになるからです。


つまり、歯周病は早産や低体重児出産のリスクが高まるにもかかわらず


、妊娠中は歯周病にかかりやすいという大変やっかいな問題があるのです。


これらのことから、妊娠する前から歯科医院で定期的に健診を受けて、


歯周病があれば治しておくことが大変重要です。


また、妊娠中でも歯科医院で健診やお口の清掃(P.M.T.C.)を受けることが必要です。


赤ちゃんが生まれてくる前にお母さんが正しいオーラルケアを身につけておくことは、


お子さんのお口を健全に育てていくためにも大切です。

 

妊娠期はホルモンバランスの変化など生理的な変化に加え、


食べる回数が増えたり、つわりで気分が悪くお口の清掃が不十分になったりしがちになります。


また、妊娠中は唾液の流れや分泌量が低下するといわれています。


唾液分泌量の変化は、口臭の増加、消化を助ける作用や自浄作用の低下、


pHの低下を招き、抗菌作用が低下します。


抗菌作用が低下することにより、むし歯や歯肉炎の原因菌が増える環境になります。


何か食べた後は「みがく」習慣をつけることが大切です。もしも気分が悪くて、


ハブラシが使えない場合は、糖質の食べ物を控えるなど食べ物を工夫し、


食後はお口をゆすぐようにしましょう。

つわりの時のお口のケアのポイント!

妊娠にはつきものの"つわり"。つわりの症状は人により様々ですが、


歯みがきするのが辛いだけではなく、お口の中に物を入れることさえ辛く困難な場合があります。


そこで、つわりの時のお口のケアについてのポイントをご紹介します。


・ 小さめのハブラシでみがく


・ ハブラシを小さく小刻みに動かす


・ ブクブクうがいを十分にする


・ 体調がよく、みがける時にみがく


・ 食後に砂糖不使用のガムを噛む


・ お気に入りの味のハミガキや洗口液を使う


・ お風呂につかりながらや、テレビを見ながらの"ながらみがき"でリラックスしている時にみがく

これらを参考にしていただき、ブラッシングを行っていきましょう。

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松原歯科クリニック院長 松原将人

投稿者: 松原歯科クリニック

2012.06.13更新

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松原歯科クリニック院長 松原将人


本日は歯周病と糖尿病についてお話します。


現在、日本には「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人、


「糖尿病の可能性を否定できない人」は約1,320万人、


合わせると約2,210万人いると推定されています。

 

糖尿病の患者さんは、歯周病の発症や進行のリスクが高いことがわかっており、

歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれています。


これは、歯周組織においても、免疫機能の低下、代謝異常、微小血管障害などが起こり、


歯周病菌に感染しやすく、組織の破壊が起こりやすくなるためだと考えられています。

高血糖状態では、血液中のたんぱく質が糖化されていて、

糖化されたたんぱく質は免疫細胞(マクロファージ)を刺激して、

炎症性サイトカインを過剰に産生させます。

このサイトカインが歯周病の炎症症状を強め、歯周組織に破壊を招くと考えられます。

 

最近では、歯周病も糖尿病へ影響を及ぼすと考えられるようになってきました。

細菌が身体に進入してくると、身体を守る働きが起こり、炎症という状態になります。

その際に作られるサイトカインという物質の中には、

血糖値を下げるために分泌されたインスリンの働きを阻害するものがあり、

インスリンの効果が現れない状態となります。

その結果、血糖コントロールが難しくなるといわれています。

逆に、糖尿病の患者さんの歯周病を治療することで、血糖コントロールが改善し、

重症度の指標である血液中のHbA1c濃度が低下するとの報告があります。

 


歯周病の予防・歯周治療を成功に導くために重要なことは、


その原因となっている細菌の数を減らすこと、つまりプラークを除去することです。


プラークを除去し、お口を健康に保つには、歯科医院でのプロフェッショナルケアに加え、

自分自身で行うホームケア(セルフケア)が大切です。

正しいホームケアを行うためにも歯科医院を定期的に受診し、

歯科医師や歯科衛生士による指導を受けることをおすすめします。

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松原歯科クリニック院長 松原将人

投稿者: 松原歯科クリニック

2012.06.05更新

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松原歯科クリニック院長 松原将人


本日は歯周病と誤嚥性肺炎についてお話します。


65歳以上の高齢者の死因は

1位 悪性新生物(がん)  2位 心疾患  3位 脳血管疾患  4位 肺炎となっています。


そして肺炎の何割かは誤嚥性によるものと考えられます。

誤嚥性肺炎とは唾液や歯周病菌などのお口の中の細菌が、誤って気管に


入り込むことで起きる肺炎です。


高齢者の誤嚥は特に夜間に起こりやすく、誤嚥を起こしてもむせなどの自覚症状が


ないことがあります。


これを繰り返すことで誤嚥性肺炎を起こします。


また、胃の内容物が嘔吐によって気管に入った場合にも誤嚥性肺炎がおこることがあります。


歯周病菌が誤嚥性肺炎の原因の一つと考えられているため、


誤嚥性肺炎を予防するためにも、食前・食後や就寝前のお口のケアが大切です。


特に要介護高齢者において、口腔内を清潔な状態に保つことで、


不顕性誤嚥による肺炎を予防できると報告されており、そのような点からも注目されています。

お口のケアの基本は自分自身で行う毎日のケアと


歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアです。

このどちらも必要不可欠なものであり、日常のセルフケアをしっかり


行うことによってこそ、プロフェッショナルケアの効果がより現れます。

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松原歯科クリニック院長 松原将人

投稿者: 松原歯科クリニック

2012.06.01更新

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松原歯科クリニック院長 松原将人

本日は歯周病と心臓血管疾患についてお話します。

近年、歯周病は心臓血管疾患のリスクである可能性を示す研究が多数報告され、


歯周病患者はそうでない人に比べ、心臓血管疾患のリスクが


1.14~2.22倍になると言われています。

歯周病は歯周組織に歯周病菌が感染して起こる慢性の炎症状態を伴う病気です。


炎症が続く中で歯を支える骨の吸収が起こり、歯を失う大きな原因となります。


心臓血管疾患と歯周病は、両者とも慢性的な炎症状態を伴う病気であり、


歯周病が心臓血管疾患のリスクとなるメカニズムとして、次のものが考えられます。


①歯周病菌の内毒素や歯周組織で産生された炎症物質が血液に入り、


血管内皮細胞やアテローム中の免疫細胞を刺激して、


炎症性物質の産生が増加することで動脈硬化が進行する。

②歯周病菌が血小板凝集作用によって血栓形成を促進することで、


心臓血管疾患の発症を引き起こす可能性があります。


歯周病治療が動脈硬化を防ぐ?


血管の内側には血管内皮細胞があり、血管や血液の流れを正常に保つ働きをしていますが


動脈硬化の初期には血管内皮細胞が正常に働かなくなります。


そのため、血管を広げる力が弱まってきます。

最近、歯周病治療をうけることで血管を広げる力が改善するとの報告がなされました。


また、歯周病患者において、歯周病治療を行うことで、


動脈硬化の要因である炎症反応や、免疫細胞が抑えられることを生化学的に示し、


さらに臨床的にも頸動脈血管内壁の厚さが減少することを示した報告があります。

以上のように歯周病はお口の中だけにとどまらず、全身的な疾患に


深くかかわっていきますので、定期的なメンテナンスをしっかりと行っていくことが


重要になります。


新御徒町・稲荷町・元浅草の歯医者なら~松原歯科クリニック

投稿者: 松原歯科クリニック


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